インスタント愚行

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 その後、ポリスは二度と騒ぎを起こすな、と恫喝めいた言葉を残して去って行った。  亜美ちゃんもかなり怒っていた。  死ねは悪かったと思って落ち着いてから部屋に戻ると、すでに俺はいなかった。それだけなら良かったが、服が脱ぎ散らかされているのに気づいた。次に壁に全裸の写真が貼られている事に気付き、そこでもしかして全裸で街に繰り出したのでは、という恐ろしい想像に至ったらしい。  で、警察に連絡。調べて貰い始めてすぐに、あんな姿で俺が御登場となったもんだから、思わずカメラをぶん投げたとかなんとか。  別れ話になりかけたが、俺がひたすらに謝ったところ何とか許してくれた。 「嘘はついてないみたい」 「信じてくれるの?」 「……まあ、この写真の説明も一応つくしね」  そう言って亜美ちゃんが差し出したのは、インスタントカメラからはみ出していた写真。  そこには、股のぞきの姿勢で鏡に映った俺が写っていた。  ただし、その体は半分消えかかっていた。
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