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小学からは、幼稚園から大学までエスカレーター式の今の学校へ編入した。
そして、朔にも出逢った。
「ま、そのおかげで今があると思えば、もううなされないだろ?」
「…うん……この吸血鬼の血も悪くないと思う。朔とこうしていられるから…」
そのまま首筋にキスすると、力ずくで胸に戻された。
「眠いから今はだめだ。朝起きたらな?」
「うーー」
「唸るな。ほら、もう怖くないだろ?寝ろ」
「狼は夜行性じゃないの?」
「知らん。調べたことはない。たとえ夜行性でも、昼間起きてるのに夜まで起きてたら倒れるだろ、俺は、夜中は寝る。例外はお前と“ひとつ”になれる時だけだ」
さらっと告げて、左手が背骨から腰を撫でるので、慌てて抱きついた。
「寝る。ボクも寝る、おやすみ」
「んー、また夢でな」
こうして二度寝をした。
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