終わりの始まり

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2月15日。 地獄の始まりだった。 あの子が、蒼くんがみんなに教えたのだ。 僕が蒼くんに告白したことを。 教室の扉を開けた時に。 大好きだった学校が、大好きだった毎日が。 一瞬で真っ暗になる瞬間だった。 女の子たちからは気持ち悪がられ男の子たちからはいじめられた。 どこから聞いてきたのか分からないが1人の男の子が言った一言で僕のいじめは加速した。 「こいつみたいなやつ、ホモって言うらしいよ。男が好きな男のこと。こいつと仲良くしてたら僕達まで気持ち悪い奴らに思われちゃうぞ」 クラスが騒ぐ。 気持ち悪い。 感染っちゃう。 近寄るな。 変態。 学校来るなよ。 クラス一人一人が僕のことを罵った。 それから僕は考えるのをやめた。 考えると辛くなるから、考えるとまた間違いをおかしてしまう気がしたから。 みんなにされるがままの学校生活をすごした。
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