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砕かれた希望
目の前で
希望が砕かれた
突如として
目の前が
真っ暗になった
叫ぶわけでも
泣くわけでも
ない
呆然とするだけ
感情は
少し遅れて
あらわれる
視界が滲む
嗚咽を
叫びを
押し殺す
希望を砕いた
張本人に
襲い掛かろうとする
自分を抑え込む
その間でも
涙は止まらず
溢れてくる
張本人を
痛めつけて
自分と同じ
痛みを
苦しみを
悲しさを
味わわせてやりたい
そう思ってしまう
けれど そんなこと
無意味だ
だから 誰も
責めない代わりに
自分を責めた
分かっていたのに
警戒していたのに
それでも
最悪の事態を
回避できなかった
自分を
回避する方法は
いくつもあった
しかし 不意を
突かれただけで
行動がとれなかった
これは仕方なく起こった
ことではない
自らの気の緩みが起こした
悲劇である
その場にいた
誰もが
目には見えない
鮮血に染まった
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