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「まあつまり、海に行って、綺麗なやつ拾って、洗って加工するだけだよ」
「めっちゃアバウト」
マリが笑った。薄埃(うすぼこり)が輝く髪に付いていた。
「でもいいね、うちらだけのピアスって。なんか青春って感じ」
シオンの言葉にカンナは相槌を打った。
「さすがシオン、わかってるわーっ。ね、コヂカもそう思わない?」
それまで卵焼きを箸で切ったり摘まんだりしながら、ぼんやりと話を聞いていたコヂカは、カンナの不意の問いかけに、
「あ、うん。そうだね。めっちゃっぽい」
とそこはかとなく同意した。
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