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そんな目前にある未来を想像して、コヂカは誰にも聞こえない声で乾いた笑いを吐いた。
こうやってカンナたちから背を向けて、暗闇の何もない砂浜を見つめていると心が安らいだ。
本当の私はここにはいない。潮の匂いが涙を想起させるので、コヂカは黙って一番綺麗なシーグラスを探した。
シオンはともかく、カンナとマリは友達思いで本当に良い子たちだと思う。
カンナはおしゃれだし、思いやりがあって、裏表のないクラスの人気者だ。
マリは口が悪くてやんちゃそうだけど、体調が悪いときには真っ先に心配してくれる。
まあシオンもちょっと鼻に着くところはあるけれど、基本的には良い子だし、なによりクラス一の美人で男子から人気がある。
3人は常に楽しいこと、面白いことを探していて、コヂカを飽きさせない。
あの子たちと一緒にいるからこそ、コヂカは充実した高校生活を送れていると思っている。
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