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照太郎
今は昔。
武州は多摩のある村に、
それはそれは見目麗しい若者がおった。
そのあんまりの美しさは、
隣の村や国府さまの耳にも届くほど。
人々は若者を
まるでお天道さまのように
眩い美しさよ、ということで、
『照太郎』と呼んでおったそうな。
ある日のこと、
お殿様のご命令で、
村に、立派な道を作ることとなった。
照太郎や村の男衆は、
みんな庄屋さまの家に集められた。
そして、ねぎらいの宴会が始まった。
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