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大抵のやばい事をやってきていた俺は、本当は警察……石原さんの厄介になるのは、どうにも割り切れなかった。
だから一緒に住み始めても俺は、石原さんに過去のまずい話は一切喋らなかった。
それなのに石原さんは、こんな怪しさ100%の俺さえも受け入れた。
石原さんは、この島在住だった筈の会ったこともない俺の婆ちゃんの死を知って、一緒に悲しんでくれた。
そして、いよいよ天涯孤独になった俺の頭に、そっと手を置き、撫でてくれた。
「行き場が見つかるまで、ここに居なさい」
俺は、石原さんに頭を撫でられた時に、どうしようもなく安心すると同時に、心の奥底で石原さんへの思いを募らせた。
警察は俺の天敵だったにも関わらず、石原さんを……いや、石原さんだからこそ好きになっちまった……て訳だ。
で、その後、俺はさすがに黙っていられずに、石原さんに俺の経歴を話した。
だけど、それさえも石原さんは受け入れてくれた。
さて、話はそれたけど、そろそろ戻る。
確か、石原さんが「夜は凄いんです」って話だったっけ。
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