赤い夏祭り

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「啓一、もう花火始まるってー」 「マジ?!見る見る!!」 「小学生か。はしゃぎすぎだろ」 「でもいつ見てもキレーだし、テンション上がるじゃん!しかも今年は二人だし!」 「ノリとテンションだけで生きてるお前には全部そーいう風に見えんだよ、あと二人は除外しろ。自覚したくねぇ男二人とか」 「……」 「な、なんだよその切れの悪い反応。熱でもあるのか?」 「いーえ、鈍くて疎くて鈍感な宮田君には分からないよーだ!!」 「あっ、てめっ、名字呼びやめろ!お前と一括りにされるだろ!てか、鈍いも疎いも鈍感も全部おんなじだろ!」 「もーしーらない。俺あっちで遊んでこー」 「はぁ!?ちょ、……………………キレどころ全っ然わかんないんだけど……俺何かした?」 ドォォン……パラパラパラ…… 「あ、花火……」 ドンドォォン…… 「わぁーキレー!!」 「っ!?」 「やっぱここ見やすいな」 「ねぇー私喉渇いちゃった。ソーダ一口ちょーだい」 「ったく、しょうがねぇなぁ」 「…………………………一人にすんじゃねぇよ……バカ田中。あいつ俺が人込み苦手なの、しってるくせに…………」
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