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「おい蒼人。夕飯食べる前からりんご飴か?」
「…おいしい」
「ほれ、俺唐揚げポテト買ったから食え」
「…う~ん…おいひぃ」
「何回食っても祭の食いもんは格段にうめぇよなぁ…」
「それな。あ、わたあめ」
「また甘いのかよ…全く、昔と全然変わんねぇよな、ほんと」
「うぅ…結構なお値段」
「だろうな」
「でもおいしい物の為なら……」
「ははは」
「ん~~!!」
「旨そうだな。俺にも一口」
「ん。あーん」
「へっ!?……あ、あーん……」
モグモグ……
やっぱり、直ぐ無くなるし、砂糖の味しかしないのに、美味しいな。
「…どぅ?500円の味は」
「うーん…500円、旨いなぁ。はは」
「あはは(笑)」
「なーんかさ、毎年この祭り来てるけど、何か今年は一段と違って見えるな。俺」
「俺はいつも通りだけど…?」
「やっぱ心情がそんまま反映されちゃってるのかなー……」
「?、意味分かんない」
「うん。分かんなくていーよ」
「……?」
「ほら。そろそろ『いつもの場所』、着くよ。やっぱ、誰も居ないなぁ」
「ん」
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