第二話 フェイク EMA HIIRAGI

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一方、20メートル先を歩く2匹の亀達はと言うと...... 「圭一さん......ウサギが動き出したわよ。注意して」 「おお、やっと来てくれたか......待ちくたびれたぜ。大丈夫、背中に思いっきりぶ暑い鉄板入れてるから安心してくれ」 「出来ればこんな囮捜査やりたく無いんだけどね......まぁ、仕方ないか......」 「とにかく、ウサギが俺の背中を刺してから取り押さえるんだからな。美緒さん......先走るなよ」 「そんな事分かってるわよ!......まぁ、精々怪我しないようにね」 「ラジャー!」 スタスタ...... スタスタスタ...... 美緒さん、来るぞ! スタスタスタスタ...... スタスタスタスタスタ...... 圭一さん、来てるわ、来てるわよ! スタスタスタスタスタスタ! スタスタスタスタスタスタスタスタ!! おっと、もう間近だ! あと3メートル! スタスタスタスタスタスタスタスタスタ!!! 来てる、来てるっ! あと2メートル!! スタスタスタスタスタスタスタスタスタスタ!!!! すぐ後ろだ! あと1メートル!!! そして遂に...... グサッ! 「うっ......」 ............ ............ ............
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