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繰り返す
生き残った女子供と老人で
手分けして埋葬し終えたころ
母さまは心労が祟って亡くなった。
村人は散り散りに他所の土地へと移った。
『みんな居なくなっちゃったね…』
『…うん』
思い出すと、流はゆきおが吉備団子を食べない様に
警戒していた気がする。
私は弟達をきつく抱き締めた。
『あき、ゆきお……あんた達も他所に行く?』
『はる姉ぇは?』
流、あなたは確かに鬼だ。
『私は、みんなの仇をとる。』
でも、あなたを殺すほどの化け物に
私も必ずなってやる。
復讐の輪は回り続ける。
私達が生きている限り。
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