虚う獣たち

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南極大陸の溶け出した氷の中から、一体の異物が発見された。ソレは人でも獣でもないバケモノのような悍しい塊だった。 すぐ様、研究チームが発足され、凝固された血液から何者にも属さない遺伝子が発見される。 その遺伝子の解明が続く中で、ひとつの見解に辿りつく。それは、限りなく神に近い究極の遺伝子。あらゆるウィルスへの抗体を作りだし、老化することなく、細胞が活性化され続ける。 やがて、研究チームは、カプセルに遺伝子のコピーを詰め込む事に成功する。 莫大な金額で取引きされるも、一部の富裕層たちは挙って買い集めた。 神薬として、世界中に散りばめられ、数年が経ったある日、南極から回収されたバケモノに異変が起き始める。そして、それと重なるように、神薬を服薬した富裕層達が次々と変死を遂げ始めるのであった。
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