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はじまり
近藤 夏菜 (こんどう なつね)
12歳。もうすぐ、中学一年生
でも…私は受験で、ふるさとを離れることとなった。
「はぁ…引越しかぁ…」
夏菜は車に乗って新しく暮らす街へ向かっていた。
「暇だなぁ…友達できるかなぁ、私友達作るの苦手だし…」
「夏菜!もうすぐ着くからね!寝ないでちゃんと外の景色覚えとかなさいよ!」
「はぁーいママ。はぁ…」
夏菜は手を頬に押し当てて、車窓から、
真っ青に広がる空に、真っ白な雲を眺めていた。
(何あれ?人の形の雲だ!めっちゃ似てる…ん?)
「まって…あれ人じゃん!え!?人?人!」
「うるさいわね夏菜静かにしと来なさい。」
「あっ…はぁーい…」
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