02、本年も、こんな感じで行きましょう

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 とくとく、と良い音を立てて黄金色のビールが注がれるグラスを東堂は目を細めて見つめている。  彼の満足そうな表情は、わたしの口元をゆるませてくれる。 「はい、どうぞ」 「ありがとう、茉莉ちゃん」  東堂は手ぶりで、わたしにグラスを持つように促してくる。こちらにも注いでくれようとしているのだ。  素直に従うと、あちらは眉を下げて瓶ビールをうやうやしく注いでくれた。 「お正月早々、素敵なホストに付き合ってもらっているみたいだわ」 「アホなこと言うな」  東堂は上目遣いで、ふざけた口調で窘めてくる。 「とにかく、だ。この一年も、楽しくやろうぜ。な? 茉莉ちゃん」  わたしの頬は、ひとりでにゆるんでいた。 「こちらこそ、よろしくお願いしますね。『係長』さま」  かちん、と乾杯のグラスを合わせた。つめたいビールなのに、食前の胃にやさしく感じられるのが不思議だ。  他愛ない話をしはじめると、すぐに注文した特選寿司が運ばれてくる。 「わあ」  わたしは、まるでちいさな子供のように声を上げてしまう。  

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