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大蛇と戯れる美女
ばあちゃんは迷いもなく入口の黒い幕を開け、そこに立っていた頭にターバンを巻いた背の高い男に金を払った。
「騒ぐ、泣く、ダメ!バケモノ興奮する!子ども、ダイジョブか?」
その男は祥太を見て言った。ばあちゃんは勝手に親指を立て
「大丈夫!」
と言い、祥太の手を引いてグイグイ中に進んだ。
通路は狭かったが、進んだ先は10m四方くらいの広い会場で50人くらいの観客がいた。ほの暗い空間で、観客は周囲を取り囲むように立ったまま、テントの中央で繰り広げられるショーを見ていた。
祥太が初めに目にしたのは美しい若い外国の女の人が体に大蛇を巻き付けているところだった。祥太は大蛇より、女の人の美しさに見とれた。彼女は肌が透けて見えるような薄い桜色の布地の衣服を纏っていたが、その布から透けて揺れ動く豊満な女の肉体は祥太の目を釘付けにした。
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