"大農家 グランドール・マクガフィンのその後"で

1/1
244人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ

"大農家 グランドール・マクガフィンのその後"で

0cd22e4c-efdd-4e55-a537-030066f8d349 「ああそうじゃ、ウサギに、"グランドールが今度は好きなイナゴの佃煮も作ってやる、良かったら一献交わそう"と言ってたと伝えてくれ」 それを聞いた強気な目元の少女に、見事な影が射したその顔が、瞳の色が同じ事もあるのだろうけれども、親友がかつてイナゴを旧友に"エビみたいな味がするから"と食べさせられた時を彷彿とさせられて、元から笑顔を浮かべてもいたが、更にグランドールの笑いを誘った。 今晩も下宿でのんびり過ごそうと約束してはいたが、この後、城に用事があるので序に軍部によって、その顔を見たくなったのも、悪くない考えだと思えて褐色の大男は実行する事にする。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!