2.ようこそ海賊の世界へ

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此所からだと特に何もなさそうだ 「リン。何か感じるか?」 「いえ、今のところは特に何も」 「そうか」 本当に気配も感じない てか船長はなぜ私に聞いたのだろうか 「まぁ、こう言うのは専門家じゃなきゃよく分からんな」 「どうする?勝手に入ったら不法侵入だよね」 「取り敢えず。一周するか」 ヒカルさんを先頭に廃校周辺を一周歩いてみる やはり何も感じない まぁその方がいいんだけどね 裏門に慰霊婢があり黙祷を捧げその場を去った 「廃校は特に何も起こらなかったな。後は…別のとこも見てみるか?」 「この廃校だけではないですからね」 「そうだね。実際にこの近くの公園でも子供の霊を見たていう噂もあるし。あとあそこも…」 え~と…… 「1つずつ見てったらキリがなさそうだな」 多すぎるよ まぁ、だからホラースポットって呼ばれるだろうけど 「こうなりゃ2つのチームにでも別れるか」 「その方が手っ取り早いですね」 「じゃあ、そうしよっか。チームを決めよう」 その結果 私はヒカルさんとお姉ちゃんと行動することになった 「じゃあ、そっちは頼んだぜ」 「はい。また後程合流しましょう」 船長はカズキさんとタクマさんを連れて歩いて行った 「さて。俺たちも行こうか」 「はい」 「……」 「ユウナ?」 「……」 「…お姉ちゃん?」 「……」 どうしたんだろう さっきの慰霊婢を見てからお姉ちゃんの様子がおかしい 挙動不審だったり かと思えば一言も話さずただ一点を見つめてる そんな様子に私とヒカルさんは顔を見合わせる 私たちだけでなく、きっと船長たちも気づいてる 「お、お姉ちゃん?」 肩を叩きもう一度問いかける 「あ、ごめん。何?」 「どうしたの?なんか変だよ?」 「あ、えっと。何でもないよ」 「そう?」 「うん、平気平気。ほら、行きましょ?船長たちを待たせることになるわよ」 微笑を見せ、歩きだすお姉ちゃん 「うん…」 大丈夫かな…
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