1.夏祭り事件簿

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グラニーとの戦いが終わり、街はすっかり落ち着きを取り戻した そして、賑わっている 今夜は夏祭り 私達はその準備に取りかかっていた 約1週間に渡って執り行うわけだけど 最初の3日間は私の都合や中止とかで参加できなかった そして今日はメインイベントがある最終日 「リン!ちょっとこっち来て!」 そう私を呼ぶのは幼なじみのユメカ 「早く早く!」 「ハイハイ。どうしたの?」 「お客さん」 ユメカが指す先には船長を初めとするカメリア海賊の皆さん 「よっ。結構賑わってるな」 その中には私のお姉ちゃんもいる 魔神に狙われ襲われたところをこの人たちに助けられた 「皆さん。まだ準備中なのに早いですね」 「まぁ、始まるまで暇でよ。お前の様子を見にきた」 「へぇ~。あともうちょっとじゃない。素敵ねぇ~」 周りを見渡すお姉ちゃん とても楽しそう 「それにユメカちゃんも元気そうね」 「お陰さまで」 ユメカは、魔神グラニーに拉致され私たちが駆け付けた頃には危険な状態だった 無事、救出してからは徐々に回復しつつある 「あの時はどうなることかと思ったけど」 「あはは。本当にごめんね」 ユメカは彼らが海賊だってことは知っている 私が仲間入りしたことも その時のユメカの心境は複雑なものだっただろう でも、こう言っていた 素敵な仲間が増えたねと 「まぁ、お前らが元気そうで何よりだ。これ以上準備の邪魔しちぁわりぃから他のとこも見てくか」 「そうだね」 「じゃリン。また後でね」 「うん。お店見に来てね」 お姉ちゃんたちを見送ると、作業に戻る そして夜、祭り開始の狼煙が上がる この時から、トラブルが起こり初めていた事に 私はまだ知るよしもなかった
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