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お姉ちゃんの…考え?
「多分だけど、私に憑いてる子。女の子なんだけど、行きたいとこがあるらいしの」
「行きたいとこって、どこだ」
「分からない」
お姉ちゃんは首を横に振り答える
「けど、候補は2つある。私ね、夢で女の子と話したの」
「えっ?」
「会ったの?」
「ええ、そうよ。とても可愛らしい子だったわ」
まさかの…
「多分だけど、遠足の事故に巻込まれた子ね。行方不明扱いでまだ見つかっないらいしの」
「そんな…」
それ、悲しすぎるなぁ
きっと、他にも見つかってない人いるよね
「自分を見つけてほしいって、それが候補の1つ?」
「うん。もう1つは、あの子皆と逸れちゃったって言ってた。きっと皆と会いたいはずよ」
「そうだよね…」
自分はまだ行方不明。だから皆と会えてないのかな
「だからね。自分が見つかって、皆の所に行けたら納得して私から離れていくと思うの」
「駄目だったらどうするんだ。強制的に追い出すことは出来ると思うがオススメはしないぞ」
「…そうね。それは、その時考えましょう」
何もしないわけにはいかないもんね
皆って何処に居るのかな
またあのトンネルに行くしかないかな…
手がかりが少なすぎる…
「と、とりあえず行ってみましょう。何もしないよりはマシですし」
「そうだな。もう少し休んでから動こうか」
リンゴジュースを飲み干し、少し休憩してから再び外に出る
また、同じチームに別れての行動
私たちはトンネルの先、船長たちは学校付近に向かうことになった
「確かこの辺に…あった…」
お姉ちゃんが見つけたのは森へと入る一本の道
「こんな所に道があるなんて」
「夢で見た通りだわ。行きましょ」
「待って、俺が先に行くよ」
そう言い、ヒカルさんは先頭を歩く
そしてお姉ちゃんに私と続く
お姉ちゃんの様子を見れるように1番後ろを選んだ
迷わないよう紐で印をつけていく
「2人共、大丈夫かい?」
先頭のヒカルさんが振り返る
「大丈夫よ。今のところは」
「私も大丈夫です」
しばらく、進むと2本の分かれ道にでる
「どっちに進もう…」
すると、お姉ちゃんが前に出る
2本の道を交互に見ると、右の道を指差す
「こっちに進みましょ」
私達の方を振り向き言う
「大丈夫か?そっちで」
「多分。直感だけど、何かあるような気がする」
何か…
「と、とにかく行って見ましょう」
「…分かった。ただし、危険と判断したらすぐ引き返すよ。念の為、戦闘準備もしといて」
「「はい」」
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