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確かに雨水で流れてくれた方が楽なんだろうけど、そこは物理学者としてちゃんと処理しましょうということになる。というか、野晒しになんかしていたら、すでに報告を受けている庶務課から苦情が来る。
「そうだった。ま、どのみち徳井を巻き込んでいるからな。あいつからも注意される」
「まったく」
そう言いつつ、協力者がもう一人増えたんだったと美織はほっとしてしまう。というより、放射性物質が出た段階で理論家である葉月や美織の手には負えなくなっていたのだ。ここは実験家の協力なくしては成り立たない。
「ということは、あの陣内さんにもばれてるわけだ」
聞き取り調査で会った学を思い出し、美織はげっそりとしてしまう。こうやって秘密は秘密でなくなっていくんだろうなと、そんなことまで思ってしまった。
「ほう。本当に出たのか」
「出るに決まってんだろ?」
「へえ。占部がこんな面白いことに巻き込まれていたなんてねえ」
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