5

4/5
前へ
/52ページ
次へ
「何だよ?」 「それって、サツと弁護士がグルなんじゃね?」 「えっ?」 レンの突拍子も無い言葉に寿史は思わず訊き返した。 「だって、おかしいじゃん? 寿史さんには記憶があるのに、奴ら、訳分かんねぇ事言うんだろ? 世間には絶対正みたいに思われてるかも知れねぇけど。 サツなんて、ほんとクズの集まりだよ。 だから、きっとさぁ……」 続けようとするレンに被せるように、シゲが口を挟んだ。 「俺もそう思ってたんだよ。 所で寿史。オメェ、えーでーなんとかだって言ってたよな?」 「ADHD、発達障害の一種です」 寿史が頷くと、シゲは嬉しそうに続けた。 「ソレソレ! 何でも直ぐに忘れるってヤツな?」
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

26人が本棚に入れています
本棚に追加