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困惑する寿史の傍で、シゲとレンが無責任に盛り上がり始めた。
「マジっすか。記憶と事実が違うって話、俺、寿史さんが丸め込まれてるだけだと思ってたけど。マジ記憶喪失じゃないすか」
「だな。おい寿史、オメェ、本当に昨日の事、全然覚えてねぇのかよ?」
言うと、二人が面白がりそうで気が進まなかったが、寿史は寿史で黙ってられない。
「いや、記憶がないんじゃなくて、違ってるんです」
と、つい、喋り出してしまった。
一通り話を聞き終わった後、シゲとレンは首を傾げた。
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