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──Side 凛太郎
大好きな彼女に抱きつかれて、可愛い声で「好き」って言われて──理性が飛ばない男なんて、この世に存在するのだろうか。
「りんたろ……きゃっ」
まなの細い肩を強く押すと、そのまま布団の上に倒れてしまった。不思議そうな表情で俺を見上げる彼女に覆い被さり、両手をその小さな顔の横に置く。
「まな……」
俺は熱に浮かされたように彼女の名前を呼びながら、もう一度その柔らかな膨らみに触れた。微かに身じろいだのがわかったけれど、拒否はされていないみたいだ。
──なんだこれ。めちゃくちゃ柔らかいし、手のひらに全然収まらない。胸って、寝てもこんなにあるもんなのか?そりゃ、大きいほうだっていうのは知っていたけれど……。
「凛太郎……」
下世話な想像を働かせていると、まなが不安げに揺れる瞳で俺をじっと見つめてきた。その表情すらものすごく色っぽく見えて、うっすら濡れた厚い唇を衝動的に塞ぐ。
「ん、りん……たろ、っ……あっ」
キスしながら、カットソーの中をまさぐるように手を差し入れた。肌着の下のブラジャーのホックを外そうと、慣れない手つきで背中に右腕を回す。左手で彼女の手をぎゅっと握ると、その小さな手は汗ばんでいた。
何度か弄っているうちにホックが外れたようで、その大きな胸が締め付けから解放されたのがわかった。背中に触れていた手をそのまま前に移動させて、膨らみに直に触れる。
「あ、凛太郎……やだ、だめ、恥ずかしいっ……」
胸の先端を指で軽く摘むと、まなが「あっ」と艶めいた声を上げた。その声が聞きたくて、何度もそこを指で弄り回す。
「や、んっ……恥ずかしい、やだ……」
「嫌?やめる?」
「だって……どうしていいか、わかんない……」
涙目でじっと見つめられて、目の前がくらくらした。「おまえは、そのままでいてくれたらいいから」──余裕ぶってそう返したけれど、俺だってどうしたらいいかわかんねえよ。
真っ赤な頬、涙をいっぱいに溜めた目、俺の腕を弱々しく掴む小さな手。どうしてこんなにかわいいんだろう。いろんなところに触れて、キスして、舐めて、俺だけのまなをもっと見たい。──ああ、もう、頭がおかしくなりそうだ。
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