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──Side 凛太郎
俺の想像なんてクソほどに甘かった。まなのそれは、白くて円くて柔くて、綺麗でかわいくて──見ているだけで、理性なんて一生戻ってこないんじゃないかと思った。
凛太郎、と不安げに呟く声がさらに俺を煽る。その声を聞くたびにおかしくなりそうで、慌てて唇を塞いだ。
──このまま、最後まで……。
痛いくらいに主張している俺の欲が、微かに残っている理性にそう囁きかける。まなのスカートは膝上まで捲れ上がっていて、白くすべすべとした太腿が目に飛び込んできた。そっと触れると、彼女の身体が大げさなくらいに震える。
見た目よりも柔らかな内腿を脚の付け根に向かって撫で上げて、もう少しでそこに到達しようかというとき──ふと、「待てよ」と俺の理性が大声を出した。
──俺、アレ、持ってないよな?持ってるはずないだろ。……使ったこと、ないんだから。
内腿のきわどい部分に手を置いたまま固まってしまった俺を、「どうか、した?」とまなが潤んだ瞳で見上げてくる。……くそ、やめてくれ。そんなにかわいい顔で見つめられても、ここから先に進んじゃまずいんだよ。
俺は勢いよく身体を起こすと、カットソーを荒々しい手つきで元に戻してやった。これ以上彼女に触れていたら、何をしでかすかわからない。そもそもアレがないのだから、今日はどうすることもできないのに。
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