第一夜 願い枕

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 新人の中津を連れて、営業に回る。 やはりこの顔じゃ、契約なんて取れない。 これでは、新人の教育にもならない。 「お疲れ様でした。先輩、寝れるようになるといいですね」 「ありがとな、中津。お疲れさん。」  仕事が終わり、駅に向かう。  少し前までは、電車でイビキをかいて寝てたってのに……。  気怠そうに歩いていると、気になる看板を発見した。 【願い枕 どんな方でもぐっすり快眠】  枕……か。もしかして、寝れないのは枕のせいかもしれんな。今使っている物は、自分に合っていないかもしれない。 せっかくだし、そろそろ替えてみるか……。
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