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「ケー、ええやん。この喧嘩にのったとして、勝っても負けても何も残らんやろ?もう大人なろーや」
ケーの機嫌をそろそろ直したいと思い、投げかけた。
「いや、俺は別にええんやけど」
本当の気持ちを抑えつけている様子だ。
「何?けー、喧嘩したかったん?戸塚に負けるでお前。俺にも負けんのに」
まっくんが顔を少し下げ、顎を突き出し挑発する。
「今やったら分からんでまっくん。高1の時に1回勝ったぐらいで調子のんなよ」
ケーが拳を握り、ファイティングポーズをとった。
「・・何や?けー?ああ?やんのか?」
まっくんもケーに近づき始めた。
「ようしやったらぁー!ゴフッゴフッゴフッ」
けーは自分で自分の顔面を殴った様に見せてその場に倒れた。
「ぐわー、強いのです。あなた、強いのです」
「ハハハ!!」
このお決まりの芝居でいつも笑いが起きる。
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