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寝屋川軍の侵撃
マークⅡバン。通称、マーバン。英一の車だ。真っ黒で黒光りさせる様に
塗装をしている。これが、柏原西の通学の坂を一気に下る。
ファアアアアーン!!!
クラクションで下校中の生徒達が一気に両端へ逃げる。
いつも下校しているこの坂をこれだけ速いスピードで下るのは初めてだ。
ただ、この坂を下って喧嘩をしに行くのは、何回目かはわからないが。
「あいつ何してんねん!」
英一はさらに加速し、もう邪魔になる生徒は居ないのに
何故かクラクションを鳴らす。
「あのアホ!ケー、あいつTwittenerやってん?いっぺん見てや」
クラクションの音に紛れたまっくんの声が車内に広がる。
「おお、今戸塚のフォロワーから探してる」
「なんやねん、あいつ。一人で行くん好っきやなー、ボケナスが」
俺は少し落ち着いていた。大垣はそういう奴だ。一人で行く事をカッコいいと思っている奴なのでしょうがない。
今まで何回も一人で他校を攻めた事がある。
ただ今回は・・・今までの様に俺たちが加勢出来なかった。
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