26人が本棚に入れています
本棚に追加
「矢崎、Twittenerまだやってへんの?」
かけ声に負けない様に、ケーが声を張った。
「やってへんよ。邪魔くさいやん、そんなん」
Twittenerとは最近流行っているSNSの一つで、呟きという200文字くらいの文字と、画像、動画などを投稿できるのだが、正直俺はどうも付いていけない。
それをして何の意味があるのかが分からないし、ケーがよく言っている
「誰とでも繋がれる」というのも、知らない奴と繋がって何が面白いのか?
そう思ってしまう。
「おもろいで。Twittener。矢崎も呟こうや」
「人間はな、ほんまに呟く時は口からや。
文字にいちいちせぇへんわ」
「そんな屁理屈言うなやー。最近、Twittenerで相手探してタイマン張るんが流行ってんねんで」
「・・・へー。色々やりよんなー。時代が変わってきとんなー、ケーは時代に乗るねぇ。女には乗られへんのに」
「女にも乗るわ!そんなんええねん、俺な、そういう事してる奴を片っ端からフォローしてんねんけど、ほら、俺らが入学した時はもう卒業してたけど、何でか入学式の日に正門におった原口って奴」
最初のコメントを投稿しよう!