僕のママは良きおかず

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 だが、夏美は元風俗嬢にも拘らず、僕を誘惑するようなことはなかった。それは父にそんなことは絶対、してはならないと厳重に注意されていたからだろう。しかし、盆休みになって家族で海水浴へ行った時、夏美はなんと大胆にもビキニ姿になってしまった。  で、僕は少しでも見れば、勃起して海水パンツだからもろもっこりになって目立ってしょうがないと思い、目のやり場にほとほと困った。  全くあの時程、堪らない気持ちになったことはない。  夏美はそんな僕を愛おしく思いながらも笑っていたに違いない。  僕は夏美への思いを振り払おうと、お世辞にも綺麗とは言えない海に敢えて入り、とことん泳いだ。  お陰で不快になり、へとへとになりながら陽光と潮風に満ちた殷賑な浜辺を彷徨っている間、父は夏美とパラソルの下、嘸かしいちゃついていることだろうと想像していると、不意に父に捕まえられ、家族の写真を撮ることになった。
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