僕のママは良きおかず

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 そんな訳でその日の昼飯は寿司三昧になり、父は寿司を食いがてら昼間っから酒が進み、夏美は父へのサービスを怠らない一方、僕に気に入られようと媚を売りながら寿司を食い、僕と打ち解けることに努めた。 「私、正雄さんの継母になるのだし、正雄さんのお姉さんみたいなものだからお母さんというよりはママよね。だから気軽にママって呼んで!」なんて無理矢理こじつけて夏美が言うと、父も調子に乗って、「そうだ!そうだ!それがいい!そうしろよ、正雄!ハッハッハ!」と相変わらず上機嫌で言った。夏美と申し合わせたのだろう。  夏美は父に酌をする仕草もとても色っぽかった。手慣れたもので女遊びを頻繁にする父のことだ、このことからも夏美がキャバクラかバーで父の相手をしたこともある元風俗嬢なのではないかと僕はまず夏美のことを推測した次第だ。クーラーが効いているのに妙に汗ばみながら・・・
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