01. 浩子 現る

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小説の登場人物を考えるのは とてつもなく楽しい作業だ。 ビジュアルも性格も全て自分の思うがまま 物語の中で自由にことが出来る まるで自分の分身のような存在。 自身の高校生活を 実話や希望的観測も折り込みながら 面白おかしく記したいと思い、 今を遡ること、8年前から手掛け始めた 拙作「僕の彼女はアイツの親友」 当時は小説サイトの存在など知らず パソコンに書き留めたり ストーリーの冒頭部分を数ページ、 ブログに連載するような形で投稿していた。 その中で生まれたヒロイン " 田仲浩子 " は これまで僕が書いてきた小説の中では 非常に特異なキャラだ。 明朗活発、と言うよりは 素直になれないどこか影のある存在 そして一番の特徴でもある " 塩対応 " それ故、筋書きを構想していくに連れ この先どのような展開にすべきか 浩子をどう動かすか、で かなり頭を悩ませたこともあった。 しかし自分でもよくわかっている、 考え過ぎると何も生まれないことなど。 そんな時大事なのは 考えるのをやめることだ。 無理にストーリーを考えて 平凡な内容に陥る前に 一旦リセットして寝てしまえば また新たなアイデアが浮かんでくるだろう。
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