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「その甚平。クールポコ王国出身なのか?」
清空がそういうと少年は大きく首を横に振ります。
「そんなに全否定しなくても」
シエラは苦笑いを浮かべながらいいました。
「訳ありというわけか......
深くは聞かない、では帰るぞ!」
「え?行っちゃうの?」
少年は不安になります。
「主もな」
「え?」
少年は驚きました。
「家族一人増えたね!」
シエラが嬉しそうに笑いました。
「家族?」
「ああ、少年!名前はなんだ?」
清空の問いに少年は黙ります。
「ん?」
シエラは首をかしげます。
その瞬間、清空は悟りました。
「なら私の詩空をやろう!
詩空丹歌というのはどうじゃ?」
清空はそういって少年の頭を撫でます。
「にか?」
「そうだ、お前の名前はニコニコの丹歌だ!」
少年に名前がついた。
詩空丹歌。
それが彼の名前になった。
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