1人が本棚に入れています
本棚に追加
夫は単身赴任先からすぐ帰るとのことだった。
私は・・・
なぜかタオルを丁寧に畳んだり、読みかけの本を読んだりしていた。
真夏の余韻が強く残る日差しが目に染みる。
何をやってよいのか、わからなくなっていた。
時々発作のように泣きじゃくった。それが通り過ぎると、子供たちが帰ってきたらなんと説明しようかと、この後のことがあるから冷静でいなければと、また物を片付けをし始める。その繰り返しだった。
しかし頭の中はずっと真っ白だ。
一体、何が起こったのだ?
私はなぜ、時々しゃくり上げるのか?
秀和が、秀和が・・・。
鼻をかみ、髪を整え、深呼吸する。
9歳と7歳の子供に、叔父さんが死んだって、どう伝えればいいのだろう・・・。
ハムスターがお星さまになったのとは、違うのだ。
最初のコメントを投稿しよう!