リフレクション

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これと言って取り柄のない、どこにでもいるような普通の子。 きっとそれは私のような子のことを言うのだろう。 とりわけ美人でもなければ、頭がいいわけでもない。 だけど、私にはひとつだけみんなと違うところがあった。 * 「はい、みなさん。修学旅行の写真の注文は金曜日までです。忘れずに注文してくださいね。」 「はーい」とクラス内は声をそろえ返事する。 そんな中、私は窓の外を眺めていた。 「璃子ちゃん、昼休みいっしょに写真見に行かない? 未菜、まだ写真選んでなくてさ」 前の席の未菜ちゃんは振り返って言った。 「う、うん……でも、私は……」 私が口ごもっていると、未菜ちゃんは眉間にシワを寄せた。 「どうしたの? 璃子ちゃんは写真注文しないの? 未菜といっしょに写真たくさん撮ったじゃん。行こうよ」 「う、うん。わかった。行くよ」 私は未菜ちゃんの威圧的な態度に、圧倒されて写真を見に行くことになった。 *
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