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沖田総司
眠い!とてつもなく今、眠い!その大半は妖にある。
だって、あいつら夜煩いし、百鬼夜行も通るし!
妖が見える体質も大変なんだよ!昔は見えていても
怖くて話しかけることは出来なかったけど。
「酒呑童子」呼ぶと、こちらに向いてくれる。
「何だ」あの後、酒呑童子は俺を探してくれた。
その頃、俺は宿にいたから苦労したと思う。ごめんな。
「京の妖って江戸の妖と比べ物にならないくらい
騒がしいんだな」酒呑童子は頷いた。「江戸よりは
静かだ」それもそうだな。あっちは幕府の本部が
あるし…。いろいろと事件もあるし。肩をすくめて
いたその時…「見つけた!」声が聞こえて周りを
見渡すと何処かから走ってくる人が。目を細めて
見ると、その人は昨日の鬼より怖い人のそばに
いた人だった。血の気が引いていく。「や…やばい、
やばい!死なせてくれるのはありがたいんだけども
笑顔が!」目が笑ってないし!って、言うかあれ
見たら逃げるしかないでしょうが!何気に捕まり
たくないし。「こ、来ないでくださいぃぃぃぃ!!」
走って逃げる。「ちょ、待て!!」走って、走って…
走り続けた。そろそろ疲れてきて俺は止まった。
「もういないで「やっと止まったか」…横を見ると
いた。「うわぁぁぁぁ!!な、なな俺が何したって
言うんですか!確かに昨日散々言いましたけどそれ
くらいで普通怒りますか!って、言うか笑顔怖い!
あんた怖いよ!?」俺が言い終わるとこっちを見て
固まっていた。そして…「ぷっ…ふははははは!!
待って!お前、面白い!!マジで!」爆笑してきた。
何もそこまで笑わなくても良いじゃんか。てか、
どこにおもしろ要素あるんだよ。「拗ねるなって。
ごめんな、ずっと追いかけて。でも、俺もみたらし
団子と、桜餅と、鰻がかかってるから捕まえたかった
んだよね」…はい?いや、俺を捕まえる代償に何か
けてんの!?って、言うか何で俺、捕まえるのさ。
いろいろやらかしたけど、そこまで価値はないはず。
なのにどうして…。「土方さんは多分殺すん
じゃなくてただお前に個人的に話したいだけだよ。」
個人的って…。何故か罪悪感が心を占めた。
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