神様からの啓示

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神様からの啓示

ーー宴をはじめましょう。 今しがた届いたばかりの受信メールに懐かしい一文を見た。 差出人は、カミサマ。 本名でもあだ名でもなく、あえていうならば役職か。 この一文を見るのは2年ぶりか。当然だ、宴は全員がそろって初めて開始されるのだから。今までは、そろいたくても、そろえない状況だった。 初めての宴の時、つぎの宴が2年後だということもわかっていた。 だってこれは、カミサマ主催の宴なのだから。 なつかしさにジッと、そのメールを眺めていると再び携帯が震える。新着メールをタッチしてみれば、なんと本日2回目のカミサマからのメールだった。 ーー場所はdice。時間は21時ね。 「…っ、はは!」 時間と場所を書きわすれていたらしい。カミサマから届いた補足メールに、ネズミはつい吹き出し、笑った。
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