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今日も朝から学校へ。
始業時間ギリギリに学校に到着。
わざとそうしているのには理由があった。
学校の自分のクラスの教室に滑り込んで、早く朝の朝礼が始まってくれるのを待つ。
早く担任の先生に来てほしい。
そうこうしているうちに、いつものグループが、私の席にニヤニヤしながら近寄って来た。
早く担任の先生来て!
いきなり胸倉を掴まれる。
グループメンバーの、ニヤついた複数の顔が私を見ている。
その時、先生がやっと来た。
先生は私が胸倉を掴まれているのを見ていながら、いつもわざと無視する。
しかし、すぐに朝礼を始めてくれるので、取り敢えずグループは私の前から去り、自分の席に戻ってくれたから一安心だ。
朝礼は、毎日限りなくつまらないものだったが、しかしその時間と授業中だけはホッと出来た。
休憩時間や昼休み、帰宅時間は毎日地獄だが。
特に今日は地獄だ。
何故なら、グループが私に持ってくるように命令していたお金を調達出来なかったから。
昨日は、父が酔っ払って帰って来て、仕事で嫌なことでもあったのか機嫌が悪く、いきなり殴る蹴るしてきたので、戸棚にある母の財布からお金を持ち出す隙がなかった。
だから今日は、持ってくるよう命令されていたお金を用意する事が出来なかった。
休憩時間や昼休みに、グループはお金を要求してくるだろう。
持って来なかった場合は罰ゲームがあるとか言ってた。
どんな罰ゲームだ?
つまらない朝礼が終わり、すぐに一時限目の授業が始まったが、頭の中は、お金を持って来れなかったことと罰ゲームのことで一杯で、授業の内容がさっぱり入って来なかった。
そのうちに、一時限目の授業終了の鐘が無情かつ冷酷に鳴り響き、教師はさっさと教室を出て行った。
休憩時間は10分もある。
地獄の10分の始まりだ。
すぐにグループのメンバーが私の席を取り巻いた。
「おい!」
「はい…」
「ちゃんと持って来たか?」
「はあ…」
「はあ、じゃねえよ!」
「はい…」
「てめえ、ちょっと来い!」
私はグループに校舎の屋上に連れて行かれた。
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