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妖護師
ー時は大正。
和と洋の文化が入り乱れる中で妖怪達の世界にも外からの妖怪(モンスター)
が入り込んでいた。そして、昔から住み着いていた妖怪達を殺し、従わせていた。
そんな妖怪達を守る者達が“妖護師”と言われている。
高い術の力を持っており、妖怪(モンスター)達を元の国へ
戻すことが彼らの仕事だ。
人も妖怪も危うい時代にある二人の妖護師がいた。一人は薄い金の髪に
空の色の瞳を持つ男はエリス・ローランドと、言い、英国のスーツを
身に纏っていた。もう一人の黒の髪を団子にしている男は鐡(くろがね)桜花
と、言い、漆黒の着物を着流していた。
二人は生まれた国も性格も違う為、喧嘩など日常茶飯事だ。
「桜花」エリスが桜花を呼び止めた。「何だ、ローランド」
桜花の他人への態度は冷たい。
エリスは気にしていないようだが…。「あそこ」
エリスが指さした先には殴り合う男達がいた。
赤い血の様な髪の男と、青く水の様に透き通る髪の男がいた。
異様な気配からして二人は妖怪だと確信できた。
「赤い髪の男は知らないけど、蒼い方は…人魚(セイレーン)だね」
エリスが静かに冷静に当てる。
「人魚(セイレーン)は陸では歩けないんじゃなかったのか?」
桜花の問いかけにエリスは「さぁ?」謎はあるが妖怪(モンスター)を
見つけ次第、直ちに保護するのが妖護師の役目だ。
二人は人魚(セイレーン)の元へ歩き出した。
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