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「あの、何するにもサボってばかりの王子がか?」
ノッポは驚きで勢いよく言い放った。
「うん。ただなあ、一つだけ、王様にお願いをしたらしいんだなあ」
「は? どんな?」
「月に1度……なんだっけ?」
小太りは首を傾げ、
「おい」
ノッポがすかさずつっこむ。
「でもまあ、色々努力してさすが次期王様だよねえ」
小太りは目を閉じながらうんうんと頷いた。
「いやお前……。嵐でも来るのか?」
ノッポと小太りは、雲ひとつない青空を見上げた。
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