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用意された車に乗り込み、運転手のスタッフを眺めながら真中一について考える。
つーか、真中一ってゲイだったんだ…。
知らなかった。いや知らなくて当然だけど。
あんなイケメンで売れまくってる男でも、女じゃなくて男がいいんだな…。
もったいないねぇなぁ…。
溜め息つきながら通り過ぎる景色を眺める。
都心のビルには色んな看板やポスターが飾られ、その中でも特に大きな真中一のビール広告が目についた。
大手酒造メーカーの新作を笑顔で飲む真中一。
くぅぅー!という声が聞こえてきそうな爽やかな笑顔で、缶ビールを片手にキラキラしている。
俺には絶対こない仕事だ。
こんな仕事をしているくせに、俺みたいな奴を指名して家に呼ぶなんて、こいつとんでもないド変態なんじゃねぇの…?
そしたら俺、もしかしたらやばい目に遭うんじゃねぇの…?
まぁそんなの、今に始まったことじゃないけど。
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