彼女に昇格です

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夕食は旅館の方で頂いています 口数が少なくなってる田中さんです 「美味しいですね」 「そうだな」 やはり、先程の方が関係しているのでしょうか 「あら、喧嘩でもしたの」 「いえ、そんな事は」 「梅子さん、お酒は飲める?」 「はい」 「夜遅くなっちゃうけど付き合ってくれない?」 「私で良ければ」 「こいつ、酒癖悪いから」 「そ、そんな事をわざわざお母様の前で」 「お母様って響き素敵ね でもなんだか距離を感じるわ、七重って呼んでちょうだい」 「はい、七重さん」 とってもフレンドリーなお母様です 「仕事、してきなよ」 「はいはい」 やっぱり田中さんが変です 「先程の方は、誰なんですか?」 「え」 「ずっと様子がおかしいので」 「あ、いや、昔の知り合い」 「秘密事ですか」 「別にそんなんじゃ」 「何かあるなら話して頂きたいです」 「梅子だって、話したくない事とかあるだろ 家族の事とか、深く聞こうとしてないだろ」 「別に聞かれても困りません 気になってたなら聞いて下さればいいじゃないですか」 売り言葉に買い言葉… つい喧嘩腰に話してしまいました
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