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後日、オレはビクビクしながら、K銀行のATMに向かった。
が、刑事らしいヤツは皆無だった。
オレは、怪訝に思いながら自分の口座の番号を打ち込んだ。
すると振り込み額のところに、
『300000円』
オレは、それを見て思わず叫んだ。
「ついに母親もボケて、三十万もー!」
しかし、その下の連絡事記入枠を見ると、
『心配しないで、いつでも帰ってらっしゃい』
オレは涙を溢れさせながら、三十万円を引き出すと、トボトボと銀行を後にした。
(しかし、このままでは帰れないよ……)
オレは、真面目に働く決心をしていた。
――終――
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