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「そう、過去世でも共にいる事が多かったよ。
ホリーとは互いに唯一無二の存在で私にとっても最高の相性。
ホリーと組めば今の私の能力もきっと最大限に活かせる。
それが理由よ。
それにもう一つ。
ホリーは動物の声をキャッチ出来るから
SEEDの宿主を探す時に鳥や猫、犬から情報を聞き出して欲しい。
動物は人間よりかなり敏感だからSEEDが埋め込まれた人間を見分ける」
「お前、天使のくせに動物の声が理解出来ないのか?」
「あー、私…動物は苦手なの、天使も万能じゃないって。
ホリー、承諾してくれてありがとう。
そこでもうひとつお願いがあるの」
「あ…う、うん、出来ることなら何でもする!」
「運動不足のその身体、なんとかしなさい。
路地裏で私のイメージ通りに反応しなくて焦った。
強引に動かしたから、後で腕や足腰が痛んだでしょうけど。
簡単な格闘術くらいこなせる様に鍛錬して」
チェイスに鍛えてもらおう!
そう思ってチェイスの方を見ると目を逸らされた。
それを見たレイチェルがクスクス笑いながら
「チェイスは無理ね」
「え?どうして?!極真カラテの有段者なのに」
「ホリーが青アザ作って、手足を捻挫するかも知れない。
それを覚悟で娘を鍛えるなんて、チェイスに出来るわけないでしょ。
もし良ければ、私が鍛えて簡単な格闘術を教えようか?」
アメリカ海軍の特殊部隊、元Navy SEALsのレイチェルが?!
「お、お願いします、がんばります」
ブ〇ックウィドウみたいになれるかも知れない!
「もしかしてブ〇ックウィドウみたいになれるって期待した?」
見抜かれてる…
「そこまではちょっと… 無理よ。
どのくらい時間がもらえるんだろうね。
アンジー、あのイザベルってシェイプシフティングデーモン
あいつはもう動いてる?」
アンジーはニンマリ
「あいつ、しばらく動けないよ。
高速道路一帯の時間を止めたでしょ。
あんな事、リスクなしで出来るほどの力はまだない。
それにトレーラーの上で私の飛び蹴りをまともに食らったし。
2~3か月くらいおとなしくしてるはず。
その間、こっちも準備出来る」
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