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ごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!
≪暑い!!根子が・・・私の根子が・・・火の手が私の身体に・・・
バート!!いい加減にしなさい!!
ここから離れて逃げなさい!!≫
やだ!!私は・・・
≪いいわ・・・この森の動物達はみーんな焼け死んだのに、あんただけ生きてるだけ・・・じゃあ・・・叫びなさい!!≫
叫ぶ?!あの時、私に辛い時はじっと堪えて我慢って言わなかったっけ?!
≪叫ぶのよ!!大きな声で!!ほら!!上を見るのよ!!≫
ばばばばばばばばばば!!!!!
私の上空には、人間が乗っているアニマルレスキューのヘリコプターが舞っていた。
≪叫ぶのよ!!「助けて!!」って・・・!!ほら!!「助けて!!」って!!≫
でも、そんな事をしたら!!私はこのユーカリの木の『ママ』と離れる事に・・・!!
ぼおおおおっ!!
「熱いっ!!」
≪ほうら!!もう私は持たない!!叫んで!!「助けて!!」って!!≫
私の目から大粒の涙が流れてきた。
私の慣れ親しんだこのユーカリの大木は、見るも無惨に炎の海の中へ沈もうとしている。
私は勇気を振り絞った。
これが、私の『自立』の時だと・・・
『ママ』から自立する時だと・・・
私は深く息を吸い込んだ。しかし、灰が口に入って咳き込んだ。
・・・解ったわ・・・『ママ』・・・!!
そして私は叫んだ。
渾身の力を込めて私は叫んだ。
いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
いやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
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