4#さらばコアラの森

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 ・・・・・・  ばばばばばばばば!!!!!  気づいたら、私は救助ヘリから命綱にぶら下がったレンジャーの懐に抱かれていた。  間一髪だった。  私がしがみついていた『ママ』・・・ユーカリの大木は今、真っ赤な炎に包まれていた。  ≪さようなら・・・さようなら・・・バートや元気でね・・・≫  ユーカリの大木が私に、断末魔の声のように呼び掛けているように見えた。  私はゆっくりと目を閉じた。  この燃え盛る火の海と化したユーカリの森で、暮らしてきたコアラ仲間達や動物達との日々・・・  時には、辛い時があったけどそれなりに楽しかった日々・・・  もう、戻らぬ楽しかった日々・・・  この炎の中へ消えていった仲間達との楽しい日々・・・  感極まって、涙が止まらない・・・  さようなら・・・みんな・・・  ありがとう・・・みんな・・・  ばばばばばばばば・・・  ・・・・・・・  ・・・・・・・  私は幸いにも軽い火傷だけで済んだ。  保護センターには私と同じこの火災に逢い、辛うじてレンジャーに助けられた動物達が過ごしてた。  カンガルーやワラビー、ウォンバット・・・そして私と同じコアラも。  皆、しくしくと泣いていた。  私と同じように、仲間達がこの火事の犠牲になったのだろうね・・・  何でこんなことに・・・  私達が何をしたの?  私は叫びたい。今、この信じたくない惨劇の引き金を引いた何者かに向かって・・・!!  ~炎からの叫び~  ~fin~
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