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異世界転移して2日目
はぁ……。
寝て起きたり夢でしたってことにはならなかった。
なんで僕はこんな事になってるんだろう。
時は少し遡る。
僕は家で普通に寝てただけのはずだったのに、何故か異世界転移とやらをしていた。
しかも、魔王シュナルの隣に…。
そして、なんだかんだあり…何故か嫁宣言され、その後抱かれた。
ついでに、恥ずかしい事も沢山言わされた気がする…いや、言わされた。
「〜〜っ///」
思い出したら叫ばずにはいられない。
なんで僕はあんな事を言ったんだ。
何故か起きたら腰が痛いし、原因の奴は隣でグースカ寝やがるし!!本当になんなんだ!!
僕はイライラをシュナルにぶつけるように軽く触れるような腹パンをした。
「おはよう、嫁殿。どうした?そんなにつついて…もしかして、まだ足りなかったか?」
「なっ!?違うに決まってるだr」
「本当に違うのか?昨日ここを吸い付きながら沢山お強請りしてたのにか?」
シュナルはそう言いながらおしりを撫でてきた。
僕は急な不意打ちにピクッと反応し、昨日のことを思い出してしまい身体を震わせる。
「体は正直のようだが?」
僕はシュナルの言う事に気づかないように、すぐ体を引き離した。
そして、顔に集まる熱を振り払うかのように、顔を横に振りながら否定する。
「ち、違う。触るな!!」
「クククっ、今はそういう事にしておいてやろう。」
何がそういう事にーだ。くそっ、余裕ぶりやがって。
僕は未だに何が起きたのか全然理解出来てないんだからな。
ついムカッときて、今朝起きてからさりげなくスルーしていたことを突っ込む。
「あと、僕は嫁とかじゃないから!!」
「昨日、分かったといったじゃないか。それとも、また言わして欲しいのか?」
「ひぃっ、言わして欲しいとかじゃなくて…その……」
やばい、ここで選択肢を間違えたら絶対また昨日みたいに『分かった』と言うまで犯される羽目になる。
「その…、そう!!僕のいた世界ではお互いをよく知らないと結婚しないの!!僕はまだ、シュナルの事全然知らないから、だから……」
「だから、なんだ?」
うっ、必死に言い訳をしている間に気がついたらシュナルの顔が目の前に来ていた…圧がすごい。
「だから……お、お付き合い、恋人から始めよう!!」
「恋人?……クックククッ俺様がせっかく嫁にするというのに、それを取下げると言うのか。面白い。陸の世界の文化とやらに合わせてやろう。」
「……あ、ありがとう。」
本当は、断るつもりだった。
だけど、魔王の…シュナルの圧がすご過ぎて全然断れなかった。
まあ、嫁じゃなくて恋人に降格することは出来たけどね……。
「本当に陸は面白いな。これからよろしく。恋人殿?」
「うぅ…はい///」
そんな美形に満面の笑みで言われたら、男だとわかってもつい照れてしまう……って!!僕はノーマルなんだ!!危ない危ない。
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