3 ココと友達

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 パチパチしたまつげに、肩までの金髪、ピンクのドレス姿。あちこちにタトゥーが見える。英語の文章に、かわいいキャラクター、なぜか漢字もある。 「ハーイ! あなたがココのソウルメイトのナオミね! すぐに分かったわ!」  ブロンドこけしが言うと同時ぐらいに、何体ものこけしが窓から私の部屋にぞろぞろと入ってきた。  みな、上機嫌だ。動くたびに、かつかつと木のぶつかる音がする。 「オーウ、ナオミ! 今日もこけしナイトだったのよ!」」 「こけしナイト!?」 「イエー! クラブイベントよ! 私達、無料で入れて貰えるの!」  クラブに行ったことがないので、よく分からないけれど、そういうものなのかな。  ……って。ちょっと待って。そういう問題じゃない! 「ココ……それって毎日、遊びに行ってたってこと?」 「オウ! ソウルメイトたちと交流していたのよ! ノンアルコールカクテルを飲んだり、お喋りしたり。とっても楽しいんだから!」  いや、それが遊んでるってことじゃないの?  ココにお説教しようとした途端、どこからか音楽が流れ始めた。聞いたことのない曲だ。 「ワーーオ!!」 「ウー!!」  たちまちこけしたちのテンションが上がりだす。
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