2 不思議なココ

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 こけしが喋るとか、カリフォルニアガールとか、そんなことあるわけがない。  そう思うと、そんな気がしてきた。夕食前にうたた寝したときに見た夢だったんだ。  ずいぶんとリアルな夢だったなあと思いながらも眠りについた。  朝起きたら、私の勉強机の上でココが寝ていた。クッションに埋まって熟睡している。床に置いていたはずのクッションが、いつのまにか机の上に移動している。 「ココ……!」  夢じゃなかった。  やっぱりいた。喋るこけし、カリフォルニアガール。 「クッションが……。それに窓をどうやって開けたの?」  寝る前に窓を閉めて、ロックもかけたというのに。  外から入ってくることなんてできない。 「あ、もしかして……」  ひらめいた。 「うっかりかけ忘れたのかな……?」  きっと昨日は窓をちゃんと閉めてなかったんだ。そうに違いない。 「……オウ、ナオーミ?」  ココが目を覚ました。  ゆっくりとクッションの上に立ちあがった。 「ココ? いつ帰ってきたの? 窓から入ったの? ねえ、どこに行ってたの?」
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