死後の世界研究倶楽部

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それから数十回経過すると、鉄の塊は真上の遠い位置で止まった。すると、今度は僕が乗っている臼のような受けが、徐々に傾き始めた。 僕らは、余った料理を皿から直接ゴミ袋に棄てられるかのように、巨大な透明な袋の中に落とされてしまった。 すると、さっきとは違う巨大がやってきて、僕らが入った袋をサンタクロースのように担ぐと、また別の扉を開けて部屋を移動した。 部屋に入るなり、巨人は袋を逆さまに持ち、僕らを巨大な籠に落とした。 相変わらず痛みもなく、身体は透明なままだが、色んな人間の肉塊がぐちゃぐちゃと音を立てて落ちてくるイメージだった。 僕らを籠に入れた巨人は、大きな声を出し、聞いたことのない動物の泣き声に近い言語を叫んだ。 すると、どこから現れたのかは分からないが、10体近くの巨人がウヨウヨと籠の回りに集まりだした。きっと、仲間を呼ぶ合図だったのだろう。 すると、また巨大はさっきとは違う言語で合図をした。
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